昭和ノスタルジーが残る大阪市生野区の住宅密集地で、元々5軒長屋の角地に新たに店舗付きの住宅をつくる計画です。外観は必要店舗面積を3層積み上げたボリュームを、斜線制限と隅切りによって 斜めにカットした形とし 、最後に容積率を抑えるために空に向かって開いたテラスを大きなヴォイドとして入れ込んだ形態です。このテラスにより表面に出る窓を極力抑え、住宅地の中でありながら生活感を極力感じさせなくすることで、店舗が引き立つように計画しています。住宅内部もテラスによって採光と通風、プライバシーを確保することができ、 住宅密集地でも安心して使える半屋外空間としてLDKと一体的に楽しむことができます。
撮影/Yamada Keishiro