西心斎橋アメリカ村の鉄筋コンクリート造の壁式構造5階建てのビルディングです。敷地は接道幅が4.5mの狭小敷地です。
通常、鉄筋コンクリート造の工事を行う際には隣地境界からのクリアランスを仮設足場が立てられる幅分(600mm程度)を確保しないといけませんが、
今回のような狭い間口の場合、賃貸有効面積を最大限確保するためにクリアランスをとることができませんでした。
そこでコンクリートの型枠がそのまま外壁仕上げとなる無足場工法を採用し、隣地境界線からのクリアランスを200mmで建築を実現しています。
無足場となる外壁の隣地側3面は型枠代わりのアルミ材で覆われていますが、ファサードとなる道路側はエレベータコアシャフトをコンクリート打放し面とし、
玄関ホールを全面サッシとしています。2-5階の玄関ホールを片持ち構造で浮かせることでシンプルですが印象的なファサードが構成されています。
撮影/Yamada Keishiro