福井県小浜市には北前船の寄港地として栄え、豪商達が立ち寄った花街「小浜市小浜西組」が伝統的建造物群保存地区として選定され、古い町家や遊郭がその当時の情緒ある佇まいを残しています。小京都と呼ばれるこの地域周辺には老朽化した多くの空家となった町家や料亭が残されており、有効利用および街全体の活性化のために「小浜町家ステイ」という分散型の宿泊施設の設置を小浜観光局が進めています。さらには京の都へ新鮮な食材を供給していた歴史的側面を持つ御食国としての小浜の魅力を体感してもらう街全体を使ったこのプロジェクトは建物単体ではなく長期スパンで捉えたまちづくりの実践です。2019年現在で3軒の旅館が稼働中で、その他2軒が工事進行中です。