House

TA-House

枚方市香里園の大きな斜面の庭をもつ住宅です。敷地の3辺は隣地の建物に囲まれ、南側には高低差8mの斜面地が迫っており、1階の内部空間に採光を確保することが難しい敷地条件です。この場所に豊かな住環境を構成するには、斜面庭と建物との心地良い関係性を探る必要があるように感じました。そこで1,2階レベルとは別に斜面地の比較的平らなレベル(1F+1.5m)にもうひとつ床面を設定し、ここに洗面、トイレ、浴室をまとめています。水回りをひとまとめに主要な空間からはみ出させる事で間仕切り壁のない大きなLDKを確保することができ、斜面庭の美しい景色を望めたり、空からの採光を1階にもたらすことができました。内部空間にはトップライトや斜面の庭に面する大開口から種類の異なる柔らかい採光が入り込み、四季を通じて変化する斜面庭の景色が生活の一部となっています。

1、2階とは別に斜面庭の高さに合わせて床レベルを設定し、水回りをまとめています。斜面に接する部分はコンクリート壁を立ち上げ土留め壁としての役割を持たせています。
和室上部から北側トップライトの柔らかい光が一日中降り注ぎます。
階段の踊場の奥に洗面室、浴室があります。洗面室からは物干用のバルコニーへ繋がります。
LDKの大開口から見える庭。庭へと視線が抜けリビングルームに広がりをもたらします。
LDKから和室を見る。
2階子供室。窓からは斜面に広がる桜や梅、ツバキなどが咲く景色が開放的に広がります。
洗面室から2階方向を見る。
2階から洗面室を見る。
2つのトップライトが家全体を常に明るく保っています。
斜面庭を上がったところから望む住宅越しの町並み。