豊中市の閑静な住宅街に建つ幼稚園型認定こども園の増築計画です。グランドと駐車場の整備計画のコンペからはじまり、計画途中で手狭になった保育室を新たに増築する計画に発展したプロジェクトです。
細長い敷地の東側に幼稚園の畑と駐輪駐車場があり、今まで北面の道路を通って既存棟と畑を行き来していたアクセスを、新たにつくる建物によって南側で直接、往来できるようにし、その通路上に合わせて回廊と庇を大きく廻した形態の建物にしています。
2階はこの大きな回廊によって既存棟と接続しながら、園児の遊び場としても機能させています。また、道路側や近隣住戸側からは園児が直接見えないように腰壁をつくり、切妻の庇を極端に下げることで、近隣に配慮した外観にしています。1階には半屋外の大きなピロティをとり、今まで路上でおこなわれていたバスの乗降もピロティ内でおこなえるようにし、直接エントランスに行けるよう動線を確保しながら、既存エントランスも合わせて再整備しています。